冬に咲く花


立春を過ぎたのにまだ気温は真冬、でもこんな中で咲く花もあります。多摩森林科学園では、もちろん‘河津桜’も咲いていますが、もう少し渋い花をご紹介して、桜の公園ではないこと示しましょう。
第2樹木園に入ってすぐのところに、5mくらいのあまり目立たない木ですが、カワラハンノキがあります。見上げると赤レンガ色の房が垂れ下がっています。それが雄花の集合体(写真左)で、その少し根元寄りのところに、冬芽のように見える雌花(写真左・矢印)もあります。
第2樹木園の沢沿いには、30m以上にもなるメタセコイアが植えられています。こちらも枯葉のようなものがたくさん垂れ下がっていて(写真右)、よく見ると雄花のつぼみだと分かります。雌花もあるはずですがよく見えません。もう少しして花が咲くと花粉が大量に飛ぶので花粉症の方は心配でしょうが、メタセコイアの花粉アレルギーは、ほとんどないようです。
どちらの花序も房状に垂れ下がる地味なものです。それは授粉を風に頼る(風媒花)ため、動物に送粉してもらう必要がないからです。もっとも、冬は虫も少ないので、目立つ花を咲かせて鳥や虫に授粉を頼る植物は、ツバキやウメなど限られた種類です。(し)

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