ヤブデマリの花、アジサイに似た装飾花

ヤブデマリ

アジサイによく似た花ですが、アジサイにしてはちょっと花の時期が早いようです(左写真)。

レンプクソウ科ガマズミ属のヤブデマリです。
中央に小さな両性花がたくさんあり、その周囲に大きな白い花びらを持つ装飾花があります(右写真)。ガマズミ属の多くの樹種は小さな両性花だけですが、一部の樹種(ヤブデマリ、オオカメノキなど)が装飾花をつけます。このような装飾花の雰囲気はアジサイの仲間(アジサイ科アジサイ属)とそっくりに見えますが、アジサイの仲間では花びらの外側の萼が巨大化したものなので、装飾花の中に小さな花びらや雄しべ、雌しべなどが見えることがあります。これに対して、ヤブデマリやオオカメノキでは花びらが巨大化しているので、中には小さな雌しべや雄しべがあり、巨大な花びらの裏側に萼があります。装飾花は花粉を運んでくれる虫を寄せる工夫と思われますが、作り方は進化の系統により異なっているようです。
また、装飾花の枚数はアジサイの仲間が3-5枚などに対して、ヤブデマリやオオカメノキは基本的に5枚で、ヤブデマリは5枚のうち1枚が極端に小さくなっています。(よ)